"日曜大工と北欧文化"。

自分たちで部屋をリノベーションする。 壁を壊すのは大工さんにお願いしようと思っていたけれど、"勝手な想像でむずかしいと決めているのでは?"と思い、思い切ってやってみる。 細かい処理は多々あったけれど、妻と協力して完了。 妻は壁を壊すことよりも、僕の細かい指示をクリアすることの方が大変そうだった:) その後の作業は、ボーイ君も積極的に手伝ってくれる。 パテを塗る前に、出っ張っているタッカーを押し込む。 "丁寧に、丁寧に・・・"と、つぶやきながらやってくれるその姿に感心。 その後も"パテ塗り"、"ペンキ塗り"、"お掃除"まで、素晴らしい働き。 僕が思う"北欧文化"の最高の魅力は"家族に対する愛情"が、実践的でとても美しいこと。 そのひとつが"日曜大工"。 家族に対する愛情や心配りの表れが、シンプルで美しいデザインにつながっていると思う。 大切にしたいのは、"コトの流れ"と"文化の美しい背景"。

"建築士"。

建築士さんが来訪。 なんでもできちゃう、やってみちゃう"河合啓吾建築設計事務所"さん。 自分で作業ができて、形になる喜びを知っているということは、現場の大工さんの気持ちも理解出来るんだろうな。 ということは、"考えられた図面"になり、必然的に"いい家"になる。 これは結構"できそう"で"できないこと"、"やれそう"で"やれないこと"。

"記録と記憶"。

記録できるという安心感が、記憶する力に影響を与えていることを気がつかせてくれる。 記憶する力を引き出してくれるような、記録の仕方を心がけようと思う。

"free table"

家具製作から出る端材と建築現場から出る端材で出来た"free table"。 柔らかい針葉樹で作られることが多いスタイルのテーブルを、硬い"広葉樹"で。 厚みの取れる材料は"フレーム"や"脚"に、"無垢のフローリング"の幅と薄さを利用して"天板"にする。 今回の材料は"ナラ材"。 広葉樹で製作することで発見できる"メリット"の数に驚く。 端材と言っても、加工をしないで荒々しく使うのではなく、永続的に使いやすい"道具"になるように、いつもと同じ製作工程を組む。 "余白のある道具"。 そんなテーマが今は頭を過っている。 空間に余白を与えてれる自由なテーブル。

"テーブル試作"。

木にも細かい割れや節など、色々とちゃんと理由のある"使いにくい箇所"があるので、なんでもかんでも使えばいいということではないけれど、"使い続けることができる再利用"ということを常に考える。 木の道具を作っていて、1番伝えたいこと。 それが詰まっている気がする。 家具屋から出る端材と建築現場から出る端材の組み合わせ・・・楽しみ。

"BGM"。

季節の変わり目・・・作業のリズムがイマイチなので、東京のラジオが聴ける環境にチェンジ。 朝は"J-WAVE"。 15時からは"TOKYO FM"。 師匠の工房では16時から"TOKYO FM"に変わっていたけれど、僕は15時から始まる"シンクロのシティ"が聴きたいので15時から。 いい。気が引き締まる:)

"損得"。

なるべく"お得"を選ばない。 自分が得するということは、きっと誰かが損をしているから。 家具作りの技術は努力で得る。 大切にしている"運"の使い方。 できるだけ家族のために使いたい。

"差"。

"切れる。"と"正確に切れる。" "使える。"と"ちゃんと使える"。 この差が完成した時に"雲泥の差"になる気がする。 そして、"ちゃんとなんて、できやしない。必要ない。"と思いながら"できたモノ"より、"ちゃんとやろう。頑張ろう。"と思って"できなかったモノ"のほうが、明らかに輝いているという不思議。 子供が作ったモノがそれであり、"偶然の美"は"言い訳"ではなく、"一生懸命"から生まれてると思う。

"空間と習慣"。

玄関、廊下、食卓、居間、寝室、客室、洗面、浴室などなど・・・。 きっとそれぞれの空間にはそれぞれ役割がある。 ゆったりと姿勢を崩せる"リビングルーム"があるのであれば、"アームチェア"ではなく、軽く姿勢が崩せる椅子がちょうどいい気がする。 それができる笠木の大きさ、高さを何度も考える。 それぞれの空間を最大限に活かせて、習慣に寄り添う道具になってほしい。

"秋"。

秋がすぐそばに来ている気がする。 待ちに待ったこの季節、この感じ。 やっと通常のペースでお仕事ができる。 今年の冬は"曲木の椅子"にもチャレンジする予定なので、すごく楽しみ。

"待つことの楽しさ"。

息子にカメラを貸して欲しいとせがまれたので、使い方を説明して様子を見る。 "モワモワしてる・・・シャキッとなった!"という、ピントを合わせながらのコメントが面白い。 撮り終えた後、"楽しみだね〜。"という一言に感慨深くなる。 "待つ"ことの楽しみ、大切さをもっともっと感じ取ってほしい。 父から息子、息子から孫へ・・・このカメラはすごい。

"お休み"。

"ヘルメットボーイ"と久しぶりのお休み。 ボーイ君は"ととの真似をした〜い。"と言って、なんでも真似をしてくるけれど、僕は君の真似をしたいのだよ。 その旺盛な"好奇心"、"感性"や"柔軟性"・・・真似した〜い。

"礼"。

図面から家具として形になったとき、それはそれは嬉しい。 その過程・・・様々な技術が発想されて、その中もいくつかが採用されて使われる。 でも、"ひらめいた!"っと思った技術でも、"確か師匠がこんな感じにやっていたような気がするんだよなぁ"からの発想がほとんど。 どう考えても、師匠が惜しげもなくその技術を見せてくれたから、発想できるし応用できている。 だから僕は、家具を作り終えた後に、いつも師匠の工房の方角に向かって"礼"をする。

"chair 2"。

ひとりで考えがまとまらなくなったとき、ふと妻に助言を求める。 "あ、そこなんだ。"という視点がいつも新鮮。 たまに直感的すぎる視点もあるので、本質的に必要なディテールなのかを、またひとりで悶々と考える。 良い感じ:)

©️ LØKKE furniture​      ルークファニチャー​

​・aichi ichinomiya

・pelican2255@gmail.com