"チェア モデルⅠ"

設計の段階と、安全に正確にスピーディーに形にするための"治具"を作るのに一番時間がかかっているように感じる椅子作り。 実際形にすると、色々と調整したくなって、結局迷い続けています。 同じモデルでもアームチェアとアーム"レス"チェアでは座る時間も、座る姿勢も少し変わるから、幅を変えたり、高さを変えたり、作り方を考えたら変えない方が効率がいいこともあるけれど、そこは二の次。 ペーパーコードと張り座に対応できるように座枠の調整をしたり・・・。 仮組みをしては外して、調整して、新しい部材に変えてみたり・・・。 細かい調整が普通に大変だけど、結局楽しくなってくる椅子作りです。

"1、2、3"

一般的に家具屋さんは、造作家具でない限りそんなに現場にお邪魔することはないのかもしれません。 僕は、どんな想いで家づくりを進めているのかなどを聞いたりするのが好きだったり、お客さんと会って色々お話ししたりするのが好きなので、大工工事やその他の打ち合わせの妨げにならない程度に、お邪魔させていただいたりします。 また、現場以前の打ち合わせが終わった後などに"もっとできることがあったな。"と思うことや、新しい提案が浮かぶこともあり、それらをメールなどで伝えることがいいこともありますが、できれば会って伝えたいとも思っているからでもあります。 家具を作る仕事をしているので、図面通りに形にできるのは特別なことではなく、それ以外でどれだけお客さんの生活スタイル、習慣に寄り添う家具にすることができるか、また将来の形を少しでも見据えて家具を考えることができたらいいなと思っています。

"こどものどうぐ"。

息子を見ていると、自然と"こどものどうぐ"について考える機会が多くなります。 なんでも敏感に感じ取る今だからこそ、どうぐを通して"大切にする心"を育めたらなぁと思っていました。 子供は何を買ってもらっても嬉しくて、最初は大切にするけれど、壊れてしまったり、直せなかったりするものは、その気持ちをすぐに忘れてしまいがち。 でも、自分の"どうぐ"があると、やはり嬉しいようで自慢して大切にしてくれます。 椅子や机は僕たちの動きを真似できるので、より一層大切にしようとする姿が見て取れて、こちらも伝えたいことがいわゆる口ではなく"背中"で見せることができて、とても楽しいです。 色々な形でどうぐを扱う息子を見ていて、ふと思ったのは"大切にできる期間"がしっかりあることが大切なのではないかということです。 大人は価格や素材で"大切にしよう"と心構えを持つことができるけれど、子供はまだそれができないし、大人だって愛着が湧くまで時間がかかるのだから、子供だって同じく時間はかかるのだろうなぁと。 そんなことを感じているうちに"こどものどうぐ"の存在価値がとても濃く見出せるようになり、これからも"大切に思える期間"がしっかり取れるモノを選んであげたり、作ってあげたいと思う・・・のと同時に、子供の心を育みたいのであれば、やはり先に大人が成長する必要があると改めて感じる今日この頃でした。

"3、4、5"

3才のときは並べるだけだった"カプラ"。 "恐竜の大移動を手伝ってあげようか?"という口実で、カプラを引きずり出してみました。 すると、設計プランを説明してくれながら、どんどん作り上げていくではありませんか。。。 もはや手出し無用、、、お手伝いも拒否されるほど、夢中になっていて、作り上げた後は"疲れた〜"と倒れこんでました。 作るものは主に"恐竜がらみ"のものばかりで、映画"ジュラシックワールド"の"翼竜ドーム"もなかなかの発想で作り上げます。 映画のシーンをそのまま再現するので、この後は恐竜によってドームがものズゴイ勢いで崩されます。 作り上げるのは慎重に丁寧に、そして時間がかかりますが、壊すのは大胆に激しく、そして一瞬です。 崩れた後の床を見ていると、激しい傷が付いていて、思わず二人で笑ってしまいました! 3才と4才ではこんなにも集中力や発想力が違うのかと、ただただ驚く今日この頃です。 もうすぐ5才、またどんな成長を見せてくれるのか、とても楽しみです。

"家具会議"。

連日のように行われている"家族会議"ならぬ"家具会議"。 テーブル、チェア、ソファ、ボード・・・今進めさせていただいている製作と、今まで練ってきた新しい家具のディテールと、どの習慣に必要となる家具なのかという"家具の目的"を淡々と話し合います。 家具はミリ単位の微調整の連続。 きっと"そこを変えて意味あるの?"と思われてしまうようなところも、気になるとことは調整していきますし、 完成してからも改善の余地があれば、思い切って手を入れることもあります。 当たり前のようなことだからこそ、ブレやすくなる微調整の目的。 格好よくするだけは二の次で、しっかりと意味のある意匠にすることで、ずっと使いたいと思ってもらえる家具になると思っています。

"standard stool"

お持ちのデスクに合わせて、座面の高さを370mmに設定したウォールナット材の"スタンダードスツール"を製作しました。 ウォールナット材での製作は久しぶりだったので、少し新鮮:) 木の素材によって、色味が違かったりするので、見た目の印象を考慮して少し太さを変えたりしています。 もちろん強度に関わらない程度の微調整ですが、僕はそんなちょっとしたところを考えるのが好きです。 大きな家具でも、小さな家具でも色々考えながら製作するので、時間がかかっちゃいますが、この暑い夏もしっかりひとつひとつ形にしていきたいと思います。

"dresser 900"

ドレッサーという家具を、はじめて製作させていただきました。 "支度を整えるため"という特別な用途を持つ家具で、どのような収納スペースが必要になり、実際どのようなものが収納されて、どのように使われるのか・・・僕にはなかなか想像が及ばない部分があります。 ここはやはり女性である妻の出番。 様々な視点からアドバイスをもらって、図面に落とし込み、製作に取り掛かっていたのですが、他の家具にはない独特な"手数の多さ"を体感することとなりました。 形もそうですが、他の家具よりも細かい調整や意匠が多く、繊細な作業が続いたので、ドレッサーという家具が女性にとって特別なものであり、習慣に寄り添うとても大切な道具であることが伝わってきました。 そんなことを感じながら、ご結婚を機に新しい生活をスタートされる娘さんに、何度も"ドレッサーはいらないの?"と親さまが尋ねたことから、今回のご依頼に至ったというエピソードを思い出していました。 新婚生活で楽しいことも辛いことも、様々なことが起きるだろうけれど、ふとドレッサーの前に座って鏡で自分の顔を見て気持ちを落ち着かせたり、弾ませたり、引き締めたり、そんな"自分の場所になる"ということを言いたいのかもしれないと勝手に想像して、なんだか感動していました。 時代や生活スタイルの移り変わりによって、道具は変化していきます。 形だけではなく、その必要性も変わってきます。 最近は大工工事で"女性のためのパーソナルスペース"を作ることが多くなりましたが、"自分しか使えない道具"、"自分だけの道具"というのはまた思い入れが別格な感じがします。 家族が目覚める前にお化粧をして

"TV board 1200"

あっという間に8月に入り、あちらこちらで蝉の声が鳴り響くようになりました。 連日続いている猛暑の中、お客さんにお手伝いしていただきながら家具をお届けしました。 暑い中、ありがとうございました! 壁にピタッとくっ付けるために巾木の分をかき込んだり、お子さんのおもちゃを収納したいということで、引き出しのボリュームを大きくしたり、コンセントの位置に合わせて、天板のコード穴を中心からずらして開けたり、オーダー家具のメリットを存分を活かしていただいたテレビボードです。 テレビボードはそこまで手が触れるところではないので、"突き板仕様"での製作もご提案にあったのですが、 ふと聞こえた"つかまり立ちの練習にもなるかも・・・。"という奥様の声に、無垢仕様に決定。 セッティングが終わり、さっそく"これはなんだろう?"と取手を握ったり、引き出しをかけたり、天板を伝って歩いて見たり、興味津々なお子さん・・・そんなかわいいお子さんに興味津々で夢中でシャッターを切っていた僕。 もっと撮りたかった:) これからもっと増えていく君のおもちゃが、たくさん入るように大きな引き出しを考えてくれましたよ:) 重さにも耐えられるように底板も通常よりも厚めにしているので安心です。 自分たちの習慣や生活スタイルに合わせて、たくさんご要望を言っていただけるのは、作り手にとってとても嬉しいことです。 その仕様が本当に必要なものなのか、それとも他の方法があるのかなどなど、様々なことを考えて形になった道具はきっと愛着が湧くと思います。 約2年前にお届けしたテーブルも、本当にいい感じにご家族と空間に馴染んていて、ご家族の日々の時間

©️ LØKKE furniture​      ルークファニチャー​

​・aichi ichinomiya

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