今回、チェリー材でご依頼いただいた"シェーカースタイル"の「ダイニングテーブル」です。
大きさもディテールも、展示でご覧いただけるテーブルと同じ仕様にてのご依頼です。
最初のご連絡で「北欧ヴィンテージのテーブルを検討してたのですが、天板が突き板で削ることができないことがわかり、小さな子どもがいる我が家では木のテーブルの方がいいと思いまして・・・。」とお問い合わせいただいたのをはっきりと覚えています。
そこで、実際に展示されているテーブルで「メンテナンス」を実践していただき、木のテーブルは傷が付いても、汚れてもまた綺麗にすることができて安心 。ということを体感していただきました。
また「傷を直すのか、それとも思い出として残すのか」。
そんな選択をすることができてしまうところが、木のテーブルの素晴らしいところということにも、共感していただけて、とても嬉しかったです。
このテーブルのディテールにはあるひとつのコンセプトがあります。
それは家に帰ってきた時に「まず家族に目が行くように」というコンセプトです。
家具職人として、家具が目立つことはシンプルに嬉しいです。
でも、それ以上にその家具を使う方々が主役になって、生活や気持ちを引き上げてくれるような名脇役な家具になてくれたら、もっと嬉しいです。
僕たちの中で、「飽きないためのシンプルデザイン」という考えはあまりありません。
これは「シンプルなモノ」が流行っているご時世の「アピールトーク」であって、シンプルでも飽きるときは飽きると思っています。
あと10年もしたら「ものたりない」「あじけない」「趣がない」などと流行りは変わっているかもしれません。
でも、生活の中での「なんのためのシンプル」なのかというはっきりとした「意味と目的」が細かくある「実用的なシンプルデザイン」なので、結果的に飽きることがありません。
たくさんご質問いただいて、そしてたくさんお話も聞いてくださって、ありがとうございました。
もう少し後にはなりますが、大きな「リビングボード」と「ローソファー」の製作も、心を込めて頑張ります◎
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