今日はスタートから1900mmの木をブンブン振り回しながら、ダイニングテーブルの木目合わせを行いました。
振り回すと言っても、慎重、かつ大胆に。
"上下裏表"の木目を確認しながら、自分なりの正解にたどり着くまで、永遠と続きます。
「1800×900」の大きな天板、そして楢材なので重さもかなりあるので、集中力も大切です。
昔、師匠が「通り過ぎてしまうような無作為に近い木目がいいな。」なんて言っていたことを、ふと思い出します。
色々な意味が込められているのだろうけれど、個人的な解釈として「家具は人を支える脇役だから」という感じなのかなと、その頃から考えていました。
だからと言って、すべてのテーブルにそれが当てはまるわけではなく、「どんな木目のテーブルにしようかな」と考えると、それはテーブルが主役になっているような気がしていて、意識するのは「あの人、あの家、あの家族には、どんな木目のテーブルがいいかな。」という感覚を大切にしています。
木目がたった一つなのは、もちろんのこと。
それと同じように「たった一つの想い」を込めることも、大切にしていきたいと思っています。
ものづくりの人として「想いを込める」のは「当たり前のこと」なのかもしれません。
その当たり前とされていることを、ちゃんと当たり前としてできるように、日々の生活スタイルから、家族との絆、コミュニケーションをしっかり取って、自分の気を高めています。
「当たり前だから伝える必要がない」と思うことはなく、伝えたいと思ったことは、ちゃんとその時に伝えることの大切さを、「東北出身」の僕は身にしみて感じています。
家族にも、家具と向き合うときも、僕は正直で居れたらいいなと思っています◎
まずはひとつ、素晴らしい木目にたどり着くことができました。
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