今回お届けしたシェーカーテーブルを組み立てているときに、写真家の林さんが作業風景を撮影してくれていました。
「簡単に組み立てることができるんですね!」と、いう一言がとても印象的でした。
そうなんです◎
このテーブルを考えていた時に、妻と話し合っていたのは「フットワークを軽くしたい!」ということ。
この「シェーカースタイル」のテーブルの形は、本当に使い勝手がいいのですが、伝統工法にこだわり「一体型」で製作すると、アパートや賃貸マンション、戸建でも通路によっては搬入することができない場合があります。
「使いたいなぁ」と思っているテーブルを、どんな「住まいの形」でも選ぶことができるようにしたいなぁ・・・という想いがありました。
そして、アパートや賃貸マンションから、お引越しをするとき、思い出の染み込んだ「部屋」を持っていくことはできないけれど、そこで暮らした家族の思い出や、成長の証などを「このテーブルを家族で囲んで、楽しかったね!これからもその気持ちを大切にしていこうね!」と"テーブルという形"で、一緒に持っていくことができたなら、とても幸せなことなのでは・・・と考えていました。
「簡単に組み立てることができる」ように作るのは、そう簡単にはいきません。
リデザインを考える際は、この伝統的な形に敬意を払いながら、現在の住まいの形、家族の形を踏まえて、バランスを整えていきます。
ようやく納得のいく形にすることができて、こうしてたくさんの方にお選びいただき、本当に嬉しい限りです。
今年も残す所、あと4ヶ月。
このシェーカースタイルのテーブルも含めて、ご依頼いただいている家具の製作に、さらに集中して取り組んでいきたいと思います。
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