楢材のシェーカーテーブルと合わせて、ペーパーコードのハーフアームチェアをご依頼いただきました。
一番最初に打ち合わせしたときには、まだこのハーフアームチェアはありませんでしたが、
その後、ご新築の工期が延びていく最中に誕生し、おすすめさせていただいたのを思い出します。
ハーフアームチェアの特徴のひとつが「食事の後も、テーブルでゆったりした姿勢でくつろげる。」こと。
そして、その特徴を発揮してくれる空間が「リビングダイニング」という、リビングとダイニングが繋がった空間で、リビングにソファを置かずとも、椅子に座ったまま、のんびりと団らんや子どもたちの様子を見たり、お仕事までできるようになるのが、ハーフアームチェアのとてもいい所だと思っています。
ソファを置かない間は、子どもたちがリビング空間を元気いっぱい広々と使えるようになり、空間も圧迫感を少なくして、すっきりと過ごしていただけるのは、空間的にも気持ち的にも大きなメリットがあると思います◎
椅子が主役になりがちな、この「ハーフアームチェア」という形。
空間で自分を主張するのではなく、どこか「牧歌的」に、「素朴」な存在でいてほしくて、シェーカースタイルによく見られる「丸棒の構成」でデザインしています。
主役は「時間」であってほしい。
その「それぞれの時間」をそっと支えるひとつの道具であってほしいと思っています◎
とてもありがたいことに、今年はまだまだこのハーフアームチェアを製作させていただく機会があります。
脚や貫を丸くするのも手作業。
背もたれを削るのも手作業。
座面を編み込むのも手作業。
一層精進して、一つ一つの工程と向き合いたいと思っています◎
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