今年は本当にたくさんの新作が誕生した一年でした。
家具では、木のスツール、木のベンチ、サイドテーブル、イージーチェア、コートハンガーやフレームクローゼットまで。
小物では、ウッドフレーム(Rデザイン)、イージーフォトフレーム、そして木のカメラ。
僕は作り手ですが、家具のデザインは妻にお願いすることがほとんどです。
理由はシンプルで、妻の方がはるかにデザインセンスがあり、僕はそれを信用していて、とても尊敬しているからです。
僕はその目的がぶれていないかを確認する。ということが多くて、作り手のエゴが入っていないかとか、格好だけを追求した表面的なデザインになっていないかなどを、ふたりで話し合っていくという感じで、新作ができていきます。
そんな日常の中、今年僕が、単独でデザインしたものといえば、"木のカメラ"です。
イベントでもご好評いただき、子供達だけではなく、大人の方々にも、興味津々にレンズをのぞいたり、ボタンを押したり、首にかけてみたりしてくれました。
イベント後にもお問い合わせをいただき、今年製作した分は完売となりました。
本当にありがとうございます。
子供の好奇心を満たしてくれるような様々な工夫がしてありますが、それと同時に色々な素材を使うことで、"世の中にはたくさんの素材があって、どれもそれぞれの魅力がある。"ということを伝えたいという想いが詰まっています。
木の家具を作っていると、木(天然素材)が正義であって、人工物が悪、のような扱いをされるようなことがあります。でも、僕たちの生活は人工物にもたくさん支えられていて、天然素材の"対"となってくれているからこそ、天然素材を肯定できていると思います。
見た目やうわさだけではなく、自分でしっかりそれぞれの素材のいいところを観察して、感じ取ってほしい。そして対になっているものにも感謝して、それを人と接する時にも活かしてほしいのです。
プロフィールに書いてある"心を育み、やさしさに繋がる"ということはそういう想いで書いています。
とはいえ、あんまりおも〜いとまた家族に突っ込まれるので、こういうところでしかお伝えしませんが〜(笑)。
一番は楽しんで使ってもらって、子供が笑顔になることです:)
また来年も製作予定です。
そして、来年も"自分が好きだから"から枝分かれした、愛着のわく道具を作ることができたらと思っています。