先日テーブルとチェア、スツールをお届けしたお客様のアームチェアが完成しまして、あとは座面の張ってもらうだけとなりました。
このアームチェアは、ある椅子を"リデザイン"しています。
この椅子の、こういうところを、こうしたら、、、きっともっと格好よくなる。そんなことをずっと考えていて、それをやっと形にする機会がきたという感じです。
デザインの原型となった椅子を研究していると、作りのそのほとんどがコストカットを意識した作りになっているのがわかりました。
これは決して"手抜き"ではなく、優れた"工夫"であるということもよくわかりました。
形になっているもののほとんどが、色々な面で本当によく考えられていて、すごいなぁ、、、と感心しています。
妻が手伝ってくれるようになり、家具のデザインについて、さらに深く掘り下げることが多くなりました。
個人工房でデザインを掘り下げていくと、どうしてもコストがかかってしまい、家具本体の価格が上がってくる傾向があります。
では、機械を導入して作業効率をあげたら良い・・・となると、機械への投資と、場所をどう確保するがが関わってきます。
たくさんお金をかけて、機械を導入することや場所を確保することは思いつくのですが、そんな当たり前を疑って、なんとか工夫してコストをおさえたりするのが、個人工房の楽しさでもあると考えています。
本当に頭をかかえるほど、大変なことであり、だから楽しいことなのです。