木目との出会い。


超大型の台風という言葉をはじめて耳にした夏。

確かに雨風共に、ものすごいかったのですが、なんとか工房は乗り越えてくれました。

少し前にお届けしたチェリー材で製作したダイニングテーブル。

生命力に溢れていて、チェリーという木の本来の魅力がたっぷり詰まった木目で完成です。

樹液が固まってできた"ガムスポット"。

木の成長の過程でできた"さざなみ"のような木目"リップルマーク"。

どのような環境でこのチェリーが育って来たか、どれだけ力強く成長して来たか、それをしっかりと見て感じることができます。

( ・ラウンドテーブル ・チェリー材 ・Ø1050 x H720 ・svale furniture )

テーブルの木目を選んでいると、まるで"占い"のような感覚になるときがあります。

もちろん、すべていい結果に結びついています。

健康でいられることに幸せを感じて、このダイニングテーブルに集うことができますように!というご家族の願いででも込められているのかななどなど。。。

今回、オイル仕上げをする前に、スヴェイルファニチャーさんからご連絡をいただき、お届けを少し遅らせて欲しいとのことでした。

その内容をお聞きして、オイルを塗布した時"あぁ、やっぱり木目は運命だな。"と感じることがありました。

そんなとき、ふと昔のことを思い出しました。

東京で木の家具を販売していた頃、木目に関してよく使っていた営業トークがあります。

『子供の顔と同じように、木目との出会いも運命です。』

上司から教育された営業トークで、木目に対するクレームを防ぐために教えてもらったフレーズで、クレームを防ぐことができるのであれば、と使っていたと思います。(とにかく必死でした。)

当時は20代半ばで、まだ結婚もしていなかった僕がこのフレーズを使っても、説得力のかけらもなかったのだろうなと、今思うと少し恥ずかしいです。

時が経ち、自分が木の家具を作るようになって、そして家族、子供と出会ってから、ふと、このフレーズを思い返すと、昔とは明らかに違った感覚で接することができているような気がします。

そして、クレーム防止のためではなく、自分がしっかり納得した上でお伝えすることができると思っています。

自分の子供のすべての特徴を僕は愛しています。その個性を大切にして、一緒に楽しい時間を過ごしたいと心から思えます。

そして、子供たちのおかげで、とっても心が広くなりました。

素直で、きれいだけが全てではないということです。

木目との出会いは、そんな気持ちと一緒です。


©️ LØKKE furniture​      ルークファニチャー​

​・aichi ichinomiya

・pelican2255@gmail.com