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September 19, 2019

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"木のカメラ"。

2018/05/09

ルークファニチャーとして独立して、5年目となる今期。

新しい何かを作りたいと思っていました。

 

"何かを作る。"となったとき、"自分の好きなコト"から派生したモノを作りたいといつも思っています。

 

自分の好きなコトや習慣と仕事が繋がったら、どうなるか。みたいな感じの自然な流れで作った時の方が、より愛着が湧き、お話しする時にも自信を持ってお話しできると思っているからです。

 

 

そんな僕が考えたのは"木のカメラ"です。

"写真を撮る"ことも、"道具"としても"カメラ"が大好きです。

 

そんな僕の真似をしたがり、カメラ貸してちょうだい!とよくせがまれるのですが、自分のカメラを子供に渡すのは、まだちょっと内心ドキドキだったりします・・・。

 

でも、子供にとって親の気持ちに関係なく、与えてもらえたカメラ(おもちゃ)で自由に"遊びたい"と思っているし、僕もカメラに興味を持ってもらうことはとても嬉しくて、一緒に楽しみたいと思っていました。

 

そして、"写真を撮る"ということよりも、まず"カメラという道具"を楽しんでもらいたいなと思い、どうしたらいいのだろうと考えて、カメラを使っている時の子供の動きをまとめてみたのです。

 

・とにかく"ボタン"を押したい。

・穴を覗き込みたい。(ファインダー、レンズ)

・何かを首からぶら下げていたい。

・親の真似をしたい。

 

などなどです。

 

 

そして、その条件に合うように様々な素材を探しているときに、ふと『日頃から常々思っていたコトを、このカメラに込めることができるのではないか』と思うようになり、3つのテーマを掲げてみました。

 

まずは"素材を安易に差別しない"。

世の中には色々な素材があり、その素材それぞれに魅力があり、自分たちの生活を支えてくれているということです。

 

木の道具は"手作り感"や"ぬくもり感"があり、メリットをとても伝えやすいですし、受け入れられやすい一方で

『天然素材が正義』となり、その他の素材のデメリットを浮き彫りにしてしまう傾向もあります。

 

しかし、僕たちの日々の生活は様々な素材に支えられていて、それらにはメリットもたくさんあります。

それぞれの素材のいいところを見つけられることで、これから出会うであろうたくさんの人たちの、いいところを発見できるような心を育んで欲しいと思っています。

 

その気持ちが、子供達がこれから色々な人と接するときの”やさしさ”につながると信じています。

 

今回、僕が選んだそれぞれの素材は・・・

 

本体は"木"。→ほどよく重さがあり、さわり心地がいい。

ボタンは"プラスチック"。→カチカチっとクリック感があり、楽しい。

ファインダー、ストラップフックは"金属"。→ファインダーは"魚眼レンズ"になっている。

レンズは"アクリル"。→虫眼鏡になっている。

 

 

二つ目が"喜怒哀楽の感情"です。

遊んで発見して喜び、取り合いになって怒り、壊れてしまって哀しみ、でも直すことができてまた楽しめる。

子供が素直な感情を表現しても、すべてを受け止めてくれるおもちゃにしたいと思っていました。

木は削ってオイルを塗れば直り、レンズやボタンも交換できます。

自分で直すもよし、大人がモノを大切に直して使う背中を見せるもよし、思い切って使っていただきたいと思っています。

 

 

そして最後のテーマが"遊んだ後は大人が楽しめる"こと。

 

おもちゃとしていっぱい遊んでもらったあとは、子供がつけた傷も大切な思い出として飾って欲しい。

なので、ただ"デフォルメ"するのではなく、大人の方にも"かっこいい"と思ってもらえるように、ボタンの位置、ファインダーの位置、木の色合いの比率、本体の大きさの比率などなど・・・図面ではわからないところを、試作しては考えてを繰り返しました。

 

きっと僕は、息子が大きくなり進路などなど色々と悩んだ時に、棚に飾ったこのカメラをみて、『無いものを求めるのではなく、今の息子のいいところ(有るコト)を大切にしてあげよう!』と、自分であげたテーマを思い出すのだろうと、思っています。

 

あれやこれやと、作り手の密かな想いが色々詰まっていますが、これは二の次、三の次。

 

まずは、シンプルに"思いっきり楽しんで欲しい!"です。

 

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