今回オーダーいただいた額縁は"L版の写真が3枚飾れる額縁"です。
キッチンの棚に飾られるということで、お客様がサイズを決めて、写真と写真の間隔も決められました。
オーダーとはまさにこのことです。
奥様が料理をされるときでも、ふとご家族の写真が目に入る。。。
想像しただけで、グッときてしまいます。
毎日、家事をされていたり、お仕事をされていたり、子供と接していたり、、、とても楽しくて、ありがたい時間ですが、人はふと、"〜のために"という大切な目的を見失いことがあり、むしろ、大切なことから見失い、そして忘れてしまうようにも思えます。
そんなときに、その"大切な目的"を思い出させてくれるのが"写真"なんだと思っています。
額縁を作り始めてから、5年が経ちました。
みんなが気軽に写真を撮れるようになった今だからこそ、よりたくさんの写真を飾って欲しいという想いで、小さなサイズから、ポスターを飾るような大きなサイズまで、様々なサイズの額縁を作らせていただきました。
"気軽に"というフレーズを用いていたのは、"マット紙"を使わず、すぐに飾れるということを意味していて、写真をプリントしてもらったら、そのままぴったりサイズでかざってもらえるような額装をいつも考えていました。
もちろん、今でもそのスタイルはとっても気に入っています。
そして、今年のはじめ、様々な雑誌の撮影などでもご活躍されている砂原文さんの個展のお手伝いをさせていただいたとき、額装についてより詳しくその本質的な意味を調べてみようと思いました。
額装が作品に与える影響、マット紙の意味、アクリルの意味、緩衝材の意味などなど。
それらの意味にしっかり納得できたところで、これからの新しい試みとして、マット紙を入れた額縁にも、挑戦していきたいと思っております。