今日は朝からどんよりしていて、息子をこども園に送ったあたりから、雨が降り始めてきました。
”降ってきたから、少し走るよ!”と息子に伝えると、"え〜、大丈夫だよ〜!"と、雨が降ってきたのが嬉しいのか、楽しそうに笑っていました。
工房の湿気は当たり前のように90%を越えていて、色々な面でものすごく仕事のしにくい一日でした。
そんな中、リビングボードは最後の扉を取り付けるまでの作業にいたり、いよいよ完成を迎えようとしています。
写真は、扉の加工をしているときのものです。
木に溝を掘るために、刃物と刃物の間に"0.1mm"の金属の板を挟んで、溝の幅を調整していて、影のように見えるのが、その"0.1mm"の金属の板です。
これが10枚合わさると、いわゆる"1mm"になります。
板を溝に入れた時に、ちょっときついなぁ〜とか、もうちょっとだなぁ〜とか、独り言を言いながら、淡々と調整していきます。
こうしてずっと細かい製作をしていると、家具屋として自分自身が"できて当たり前"、"細かい加工をして当たり前"という気持ちに、どうしてもなってきます。
そして、いつの間にか作業工程をブログに書くことをやめてしまったりもします。
でも、こういった職人として"当たり前に書かなくなってしまった"という日常を、ふと見直したくなりました。
作り手は毎日が成長。
できて当たり前だけど、今回もしっかりできましたと、同じ加工をできたことを喜び、一日を振り返り、また明日に繋げていこうという気持ちで、書いていこうと思います。
さて、ありがたいことに今月もまだまだやることがあります。
暑さと湿気で、なかなか大変ですが、集中して頑張りたいと思います。