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八つ切りサイズ。


ただいま、八つ切りサイズの額縁を製作しております。

写真のサイズは"六つ切り"サイズで、マット紙で余白を設けてかざっていただきます。

今回、ご依頼くださったのは鳥取の写真家の方で、なんと今回のご依頼の前から、僕の額縁を使っていただいていたのです。

ご挨拶をさせていただいたときに、ふと額縁の写真が送られて来まして、まさしくそれは僕が製作した額縁でした。

"table talk"さんのサイトからご購入いただいたらしく、お互いに本当に驚いていました。

素敵なご縁に感謝いたします。

それと、今回の額縁製作では、先日撮影していただいた『夫婦写真』のためにも、製作しております。

早速プリントをお願いしており、手元に届くのが本当に待ち遠しいです。

こうして、額縁であったり、家具であったり、自分で製作する。もしくは息子や娘からすれば、父親が製作してくれる。となるわけですが、"羨ましいです。"と言っていただけることがあります。

自分たちに何かを作る際、いつも家族に対して自分なりの想いを込めていることがあります。

それは"譲り合いの気持ち"です。

自分たちのために何かを作る際に使う木は、あまり好まれないだろう木目であったり、反りが出そうな木目だったりと、少し癖が強いモノが多いです。

より長持ちしそうな状態の木であったり、空間を食わない落ち着いた木目であったり、いわゆる"いい木"と呼ばれる木はご依頼いただいた方々に優先して使わせてもらっています。(お好みによって合わせています。)

自分たちの家具に何か起きても、僕は自分で直すことができて、息子や娘がそれに気がついたときは、シンプルに"誰かに何かを譲る気持ち"を伝えることができるきっかけになるだろう、そう思っているだけです。

僕が道具を選ぶ時は、やはりいつも"息子に、娘に何が伝えられるだろう?"と考えて、選ぶことがとても多いです。

"フィルムカメラ"もそのひとつです。

明確に"失敗"がわかるフィルムカメラで、"失敗は成功のもと"であることや、"あきらめない気持ち"、そして考えて工夫して前に進む思考を、フィルム写真を撮り続ける姿を見て、ああだこうだ言ってる姿を見てもらって伝わったらいいなと思っています。

と言っても、"道具として自分の性格に合っているから好き"というのも、もちろんあります:)

こんなことを考えるようになったのは、作り手になって、道具の意味を考えるようになって、そしてもちろん家族ができて、親になってからです。

こういった僕の硬〜い話は、いつも妻に"でたー!"と言って聞き流される話です(笑)

でも、きっと妻も心のどこかに留めていてくれていると思います。


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