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藤の扉のブックボード。

今回ご依頼いただいた家具のひとつ「ブックボード」です。


「四つ目編み」のラタン(藤)の扉を使用していて、空間を軽やかに、そして柔らかく繋いでくれると思います。



本体の大きさに合わせて、扉の框の太さも調整したり、取手の位置も"この辺りがいいかな"というように、打ち合わせの中で一つ一つ決めていていきました。


収納する本に必要な寸法を確保しながら、お持ちいただいた図面をもとに、設置される場所のイメージに合わせて、また掃除機のヘッドの高さも計算しながら、全体の高さも調整しております。



本体の「木の厚み」は、強度を保つためにしっかり確保してあるのですが、正面からの見た目をスッとさせるために、木口にはちょっとした加工を施しております。

そして四方の「留め加工」が、その全体の雰囲気をさらに引き立てくれていると思います。



扉には棚の高さに合わせて「桟木」を入れています。

そしてその「棚の高さ」は、高さを変えることができない「固定棚」でのご依頼でした。


今回の「可動棚」と「固定棚」に限らず、何にでもそれぞれメリットデメリットがあると思います。


製作しながら「固定棚」の収納に感じていたことは、「どのような生活をイメージして、それを実現したい」という、とても心地よい「覚悟」のようなものでした。


日々、家族、こどもたちと生活をしていると「収納の質」について考えるようになりました。


せわしい現代社会において「隠す」もひとつの収納方法ではありますが、「ちゃんと片付ける」という「習慣」を見直すことも、生活のリズムを整えることに繋がると思っています。


その大切さを改めて感じさせてくれる素晴らしいブックボードでした。





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