4月も最終日。
いよいよ、GWも始まり、この時期はいつも"渋滞情報"をよく耳にするようになります。
多くのものがよりスピーディーに手に入る今日だからこそのニュースなのかもしれません。
この"スピード"が便利でメリットや、ステータスになっていることがたくさんあると思うのですが、僕はそのスピードにも"向き、不向き"のようなものがあると考えていて、それらをしっかりと見極めて、気持ちを整えることが大切なのだと、いつも自分に言い聞かせいています。
日頃からそんなことを考えているのには、僕が木の家具を作っている理由にあります。
木の家具を作っている理由・・・それは"やさしさ"が育まれる。からです。
日々の暮らしの中で使う道具は、完成した時は良い意味で"0点"であり、使う人の習慣に徐々に馴染んで、色が変わり、思い出が刻まれていき、ゆっくりと加点されていくものだと考えています。
それには5年、10年、20年という時間が必要で、このゆっくりと待つ時間を通して"やさしさ"を育むことができると思っており、そのやさしさは"人の成長をゆっくり見守るやさしさ"に繋がっていると思っているのです。
だから、僕は木の家具を作っています。
北欧の文化に共感しているのも、人を育てることが国の財産になり、社会全体で豊かな心、教育をサポートしていこうという"やさしさ"に共感しているからです。
僕自身も、スピードに惑わされることが、多々ありますが、自分の芯は見失うことなく、これからも家具を作り続けていきたいと思っています。