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"職人とアーティスト"


僕はどちらかというと"職人寄り"だと思っています。

誰かの希望を聞いて、形にして叶えるのが好きです。

自分の世界を表現して、アピールしていこうという感じではありません。

展示スペースも"LOKKEの世界を表現したい"ではなく、インテリアが好きで、ご自身や家族のためにインテリアを楽しみたい、という方々に"ご希望をお聞かせください"というニュートラルなスペースにしたいと作業を進めています。

どんな職種であろうと、どんな家族構成であろうと、どんなカテゴリーのインテリアが好きであろうと、どんな服が好きであろうと、どんな車が好きであろうと、どんな食生活であろうと、普通に入ってきていただけるように。

自分の世界はあまり追求しませんが、技術は追求します。

しっかりと時間を決めて集中して・・・という感じです。

職人とアーティスト(作家)。

ただの言葉ですが、あえて寄せるなら"職人"という感じです。

希望を聞いて、形にして叶えるのが好き。と言いましたが、ただひとつ、いつもお断りしているお仕事があります。

それは"時間を短縮したような加工"のお仕事です。

いい雰囲気を出したいので、初めからアンティーク家具のような、"時間が経過したような加工"をしてほしいということだけは、ずっとお断りさせていただいております。

どんなアンティーク家具や道具でも、最初は新品だったはずで、それを愛情込めて使い込んで来たからこそ、"アンティーク"になったはずです。

新品のものを一から使い込んで、自分たちの思い出を吹き込み、時間をかけて愛情をそそぎ、その大切にしたいという"心"を、道具を通して育んでいただきたく、その"姿勢"を自慢していただきたいからです。

これはイギリスでアンティーク家具に出会って、それを大切にしているホストファミリーと出会ってから約20年、ずっと思い続けている大切な"原点"のひとつです。

こんな頑固なところも"職人寄り"なのかもしれません。


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