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こども椅子の製作

現在、チェリー材のこども椅子をお使いいただいているお客様から、「下の子のこども椅子もお願いします!」と、ご依頼いただきまして、今回は楢材にて、こども椅子を製作させていただきました。


今回の楢材は、北海道産の楢材です。

堅く、重く、強い印象の国産の楢材で、森の王様と呼ばれるにふさわしい質感でした◎。


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楢材は、僕が家具を作り始める前、東京の家具屋さんに勤めていたころから大好きな木で、これからもご縁を大切にしていきたい木のひとつです。


余談ですが、今日は、いつもお世話になっている材木屋さんから、ご連絡いただいたので、木曽産の「楢の丸太」を見に行きます。

製材してから使用できるまでに約1年半ほどかかりますが、また、こういった椅子やテーブルにお選びいただきたいなぁと思っています。


現在は長野県産の"板屋楓"と"鬼胡桃"、そして山桜が自然乾燥の状態で、出番を待っております。

(山形の尾花沢産の鬼胡桃は、僕らが大好きな建築士さんの目に留まり、嫁ぎ先が決まり嬉しい◎)


僕は、まだ自分で木を伐り、それを乾燥させて加工して…という師匠のような、領域にはまだ達していませんが、これから少しずつ、もっともっと木との関りを深く、大切にしていきたいと思っています。



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さて、笠木の部分は「柾目」を選びました。

他の木では、板目も選んだりしますが、優しい板目を選ぶようにしています。

座ることで、見えなくなってしまう部分ではありますが、大切な顔になる部分ですので、今回も色々な木目の中から、考えて選びました。


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こども椅子という家具ですが、構造は大人の椅子と何も変わりません。

一本一本木材を丸くして組み上げる丸棒構成と、積層で曲木加工された背もたれ、デンマーク産のペーパーコードを使用しています。


wooden item」でもご紹介しておりますが、「このこども椅子は、何をやっても壊れません!」という、何もかもを許容したような道具ではなく、やはり「コミュニケーションの道具」として、思いっきり使っていただけましたら、幸いです。


親にも伝えたいことがあるし、子どもにもやりたいことがある。

それらを繋げれるような道具になってくれたら、嬉しいです◎


子どもたちに、今しか付けてもらえない傷(思い出)が、きっとあると思います。

そして、無垢の木の家具は、それらを受け止めることができる、とても懐の広い素材です◎


ぜひ「ファーストチェア」を、思い出いっぱいの「マイチェア」にしてもらえたらと思います。


旦那様が、とても素敵な家族写真を撮られていて、とてもかわいい開梱してくれている写真と、お姉ちゃんとお揃いで座っているお写真も送っていただきました。


作り手冥利に尽きます。ありがとうございます!

 
 
 

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