

- Dec 31, 2020
「2020年、ありがとうございました。」
2020年。 このご時世の中、様々な方々にたくさんお声がけいただき、思い出に残る家具製作させていただきました。 本当にありがとうございました! 思い出と言えば、今年のあの長かった「梅雨」。 同じタイミングで製作した扉と家具のメンテナンスのご依頼を2件もいただくほど、特別な期間だったと思います。 とても悔しくて申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、お客様の木の家具へのご理解が嬉しくて、そのお気持ちに目一杯お応えできたらと努めました。 心より感謝いたしております。 本当にありがとうございました。 来年もまた、様々な家具のご依頼と、新しい試みをお声がけいただいております。 気持ちはいつもと変わらず、焦らず、逸らず、落ち着いて、冷静に、淡々と、そして黙々と。 僕らにできる精一杯のことと、心を込めて製作に臨みますので、来年も、どうぞよろしくお願いいたしま 皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。

- Dec 30, 2020
「大掃除」
今日は工房の大掃除。 ほこりを飛ばして、すべての機械にオイルを差して、定盤面にはシリコンスプレーを吹いて磨いていきます。 どれだけ急がせても、どれだけ遅くまで働いてもらっても、文句ひとつ言わず動いてくれた機械たち。 僕よりずっと先輩の機械ばかりなので、恐縮してしながら、1年間のほこりを隅々まで飛ばして、磨いていきます。 木取りを終えたアーム部分と、試作のアームに西日が差し込んでいました。 来年は"ハーフアームチェア"の製作からスタートです。 たくさんの方に座っていただけるように、頑張ります◎ 明日はいよいよ大晦日。 ゆっくりしっかり一年を振り返りながら、過ごしたいと思います。


- Dec 30, 2020
「年末感」
今年もいよいよあと二日。 と言っても、僕の朝のルーティンは変わらず、土鍋でご飯を炊いて、味噌汁を作り、みんなが起きてくるのをゆっくり待つことからはじまりました。 朝食を食べて、娘と約束していた「シフォンケーキ作り」を、それから妻の髪をカットしてと家族との時間を堪能しておりました。 昨日、一昨日で、妻が家族全員の車を洗ってくれたので、空いた時間で、僕は午後から畑を耕して、来年の種まきに備えます。 これから”一年間の感謝の気持ち”を込めて、工房と展示スペースの掃除をしようと思っています。 しっかり機械のメンテナンスも行って、また来年にご依頼いただいている製作に、気持ちよく臨みたいと思っております。 とても寒くなりそうな大晦日。 色々備えて、家族でゆっくり迎えることが出来たらいいなと思っております。


- Dec 28, 2020
「鉋納め」
「鉋納め」なんで言葉はありませんが、今年鉋を使うお仕事はこの「雛台」で最後になりそうです。 今年も残すところあと4日。 工房と展示スペースの掃除と、お家の掃除も、あと洗車もしたいなと思っています。 掃除と言えば、昨日はお客様のご自宅にお伺いして家具のお手入れ(ワックスの塗布)をさせていただきました。 3本脚の大きな半円テーブル。 「今年の年賀状は親戚家族12人でこのテーブルを囲んで写真を撮りました!」と。 みんなが集まる場所の中心になり、そしてすごく「自然に丁寧に」使っていれくれたことが とても嬉しくて、お手入れにも熱が入りました。 この時期、乾燥して手がカサカサになりひび割れが起きたりするのと一緒で、木もお手入れをしてあげないと、反りや割れの原因になります。 人(動物)と木(植物)、本当に似ています。 こんなにも似ているから「愛着」が湧くのだと思います。 「家具のお手入れについて」のブログを読んでいただき、「自分では難しそう・・・」ということでご連絡をくださいました。 「できなさそうであれば、お願いする。」 素晴らしい"工夫"です! 自然の木を


- Dec 26, 2020
「感謝の気持ちを抱きながら」
2020年のクリスマス。 この1年間、様々なことに我慢しながらも泣き言一つ言わず、文句も言わず、理解を示してくれた子どもたちを笑顔にしたくて、そしてこうして家族みんなが元気にいられることに感謝の気持ちを抱きながら、そっと、静かにお祝いさせていただきました。 12月の中旬ころ、息子から「あのね・・・」と声をかけられました。 「お父さんとお母さんに、僕からもクリスマスにプレゼントを渡したくて。500円くらいなんだけど、欲しいものないかなって。」 気が付けば妻は息子を抱きしめていて、僕も無意識に息子の頭をクシャクシャにしていました。 僕も妻も毎日触れるものにしたくて、ふたりで一つのプレゼントをお願いして、「アクアトト」にある「ピラルクーのキーボルダー」をお願いしました。 ピラルクーにした理由は、息子が年長のときにアクアトトの絵画コンクールでピラルクーを描いて賞状をいただいたので◎ 息子が、自分のためにお小遣いを使っているところを見たことが一度もなく、その使い道はすべて家族へのプレゼント。 1年生までは「生き物博士になりたい」と言っていたけれど、最近は「


- Dec 24, 2020
「ウォールナット材のシェーカーテーブル」
今回ご依頼いただきましたのは「シェーカースタイル」の「ダイニングテーブル」で、木の種類は「ウォールナット材」をお選びいただきました。 サイズは「2400mm x 1000mm x 720mm」と大きく、6人でお使いいただいても、ゆっくりと快適な時間を過ごしていただけるサイズです。 「こどもたちはもう大きくて、何も心配することはありませんので「角っ」とお願いします!」とご相談いただきましたので、潔くストレートとすべて角面でご提案させていただきました。 脚の感覚も調整して、ガッチリと安心感をプラスしての製作です。 サイズにふさわしく、天板の厚みは「45mm」と分厚く、その重さ、存在感を支える脚も「60角」としっかりした太さで整えました。 「ウォールナット材」は北米のクルミの木。 日本で家具に使われるクルミの木といったら「オニグルミ」が有名で、木の色こそ違いますが、クルミ科の木目がとても美しくて、様々な空間に溶け込みます。 ウォールナット材はこの濃い色と存在感とは裏腹にとても優しい一面を持っていて、「山で迷ったらクルミの木を探せ」と言われていて水辺に導


- Dec 23, 2020
「仕上げと仕入れ」
お昼頃の暖かい気候を活かして、無事に天板も完成しております。 とても大きくて重いので、作業中の写真は撮れておらず、すでに展示スペースに置かれております。 シンプルに「筋肉痛」でございます笑。 午前中、妻にオイル仕上げをお願いして、今日は材料の仕入れに。 チェリー材のハーフアームチェアと、大きなリビングボード、ダイニングテーブルのための木たちです。 今回はトラックの都合で、配送をお願いしましたが、年末の忙しい中でも、こうして色々とご対応いただけるのが本当にありがたいです。 いつもご無理を聞いていていただき、ありがとうございます。 天板も脚も幕板も、ボリュームが大きい中で頑張ってくれました。 そんな妻にもありがとう◎ さて、明日は撮影をして、梱包をして、遠い東北の地までお送りいたします。


- Dec 23, 2020
「脚を組む」
今回のテーブルの天板サイズは「2400mm x 1000mm」で、そのサイズも大きいけれど、厚みが「45mm」もあり、とっても重いです。 その天板を支えるための脚なので、太さも通常より「10mm」ほど太くしてお造りしています。 さらに脚をテーパーにカットしたり、面取りを丸くしたりもなしのデザインなので、「ストレートの潔さ」も加わって迫力が一層増しております。 念のため、天板に固定するボルトも増やしての対応です。 この「シェーカーテーブル」をデザインした時に、「蟻桟」や「吸いつき桟」など色々な工法を使って製作することも考えました。 そんなとき、妻が「日本の気候や伝統もわかるけど、もっと"フットワーク"を軽くしたい。」と提案されました。 配送業者さんのおかげで、今は色々な地域にお届け出来るようになって、そしてそのお届け先の「住まい形」もそれぞれ。 無垢の木のテーブルをご依頼いただいたからと言って、ずっとその場所で使い続けると決めつけないで、どこに行っても一緒に移動できて、そしてどんな場所でも「搬入することができる」ようなテーブルにしたい。 「いつでも


- Dec 21, 2020
「再会」
以前使っていた工房のお向かいにお住まいで、いつも気持ち良いご挨拶をしてくださったり、色々気に掛けて下さったりと、大変お世話になっていた方からご連絡があり、そしてわざわざ工房まで訪ねてきてくださいました。 今回は茶器の「木の蓋」を作りたいという相談で、刃物についてや、木の切り方、材料、仕上げ、磨き方、などなどたくさんご質問をいただき、大体が手作業になるのですが、完成した時にはきっととても愛着湧くものになるかなと思いながら、お応えいたしました。 そんな作り方のお話以外にも、久しぶりに色々とお話ができて、そしてお元気そうで本当に何よりでございました。 前の工房には、家具を見ていただける場所がなかったのですが、今は家具の展示スペースもあり、色々と体感していただけたことも、とても嬉しかったです。 ハーフアームチェアの笠木のみではありますが、触れていただくことが出来て、制作秘話を色々とお聞きいただき、まさかハーフアームチェアのご依頼までいただけるとは思っておらずビックリしましたが、とても嬉しかったです◎ (まだ展示スペースにてお座りいただけるハーフアームチェ


- Dec 21, 2020
「ウォールナットの脚」
今日はソファの打ち合わせもあるので、午前中に進めることができる工程をしっかり確認しながらの作業でした。 シェーカーテーブルの脚の部材に水打ちをして、鉋をかけていきます。 「削るパフォーマンス」の機会があったら、迷わずウォールナットを選びたくなるくらい、サクサク削れて気持ちがいいです。 間違っても楢の木を選ぶことはないでしょう・・・。 僕は鉋を引き出しに収納しています。 鉋の台も湿気の影響を受けるからなのか、師匠が常にしまう人だったので、僕もそれに納得し、綺麗に並べて収納します。 さっと出して、さっとかけることができたら気持ちがいいものです。 ちなみに、今年のクリスマスプレゼントには、「新しい鉋が欲しいのですが。。。」と妻(経理)にお願いしております。


- Dec 20, 2020
「日曜日」
今日は、息子のラグビー部の練習最終日。 お天気にも恵まれて、素晴らしい練習納めとなりました。 毎週とても楽しみにしていて、とても頑張っていました。 学校以外にも仲間が増えたらいいなと思っていたので、こうして様々な地域から同級生が集まり、仲間を作ることが出来き、切磋琢磨できる環境があることに心から感謝したいと思います。 車を降りると、すぐに仲間と肩を組んだり、パス練習をしたり、楽しそうに走り回っている姿や、痛い思いをしても、しっかりと立ち上がってまた前に向かっていくたくましい姿は、息子自身の成長だけでなく、僕ら家族全員の心を打ち、成長させてくれます。 15時ごろまで家のことをバタバタとしたあとに、工房へ。 展示スペースでは、大きなコロナストーブを出して暖を取るようになりました。 工房では、空いているWクランプを使ってチェリー材の「シェーカーテーブル」の脚を先に組んでいきます。 なんだか、前にも同じような写真を撮りましたが、相変わらずポニークランプはポップ◎ そして接ぎ終わったウォールナット材のシェーカーテーブルの脚の厚みを整えて、正寸にカットして、


- Dec 19, 2020
「シェーカースタイルのテーブル」
今回も、無事に完成を迎えることが出来た「チェリー材」のシェーカーテーブルです。 「新しい家族が増えます!」というお忙しいタイミングの中、メールで図面を送って下さり、サイズ、木の種類、ディテールの仕様などを打合せいたしました。 動線を確認してから天板のサイズを「1800 x 1000」と決めて、その大きさに合わせて脚のディテール、椅子のシートハイに合わせて高さは720㎜と、ひとつひとつ決まっていきました。 天板のサイズに合わせて、縦の脚の「間隔」を少し広げました。 というのも、我が家でも同じ天板サイズで使っているのですが、「この奥行き(1000㎜)の天板であれば、もう少し脚の間を広くしてもいいかもね。」と妻と話すことがあり、その旨をお客様にお伝えし、今回の「安定感」と「安心感」につなげることが出来ました。 天板の角にR加工を施すことなく、角のまま。 その変わりに、お子様が大きくなっても安心して見守れるようにと、角面取りを気持ち大きく、そして優しく整えてみました。 製作の中でも、とても時間をかけた「木目合わせ」。 娘さんがどんな女の子に成長していくの


- Dec 18, 2020
「ソファという家具」
ご提案中のソファのデザインを、様々な角度から妻と一緒に考えています。 座り心地はもちろん、アームの高さ、幅、触り心地、フレームのデザイン、圧迫感、生地などなど。 そして、周りの家具やそれらを構成する素材、お部屋の雰囲気、間取りなど、家具単体のことだけではなく、ご家族とお家と家具が線でつながるように出来たらいいなと思っています。 とてもむずかしいから、とても楽しい。


- Dec 18, 2020
「できる工程」
ここ二日間で一気に12月らしくなりました。 工房でも、作業工程を工夫する必要があり、できる工程を優先的に進めています。 まずは、ウォールナット材のシェーカーテーブルの脚を組み合わせていきます。 天板と脚とでは、使うボンドの種類が違い、天板には耐水性のあるボンドを使用しています。 脚に使用するボンドは工房が寒くても、しっかりと硬化してくれるので、作業も進めやすく、こういったときには優先的に固定して限りあるクランプを、程よく回していきます。 そして天板の接ぎ準備を終えてから、先日天板を先に仕上げたラウンドテーブルの脚の木取りを。(この寒さとクランプの数を考えると、天板を先に仕上げておいて本当によかったです。) そして、もう一台ご依頼いただいている「チェリー材」の「シェーカーテーブル」の木取りも進めていきます。 本家のシェーカースタイルに敬意を払いながら、妻と一緒に色々な角度で考えたテーブルなので、こうしてご依頼いただけることが、とっても嬉しいです。 本当にありがとうございます。 来年もまた、この「シェーカースタイル」のテーブルをご依頼いただいているの


- Dec 17, 2020
「CH-23」
カールハンセン&サンのヴィンテージチェア「CH-23」のペーパーコードの張替えをしました。 熟練の職人さんが一脚編み終えるのに「90分」でできるそうなので、その記録に挑戦。 といっても、初見なのでじっくり観察してからのスタートです。 記録には届かなかったものの、オリジナルの編み方とまったく同じ経路で編み直し、新品同様の座り心地を取り戻すことが出来たと思います。 工房の努力とウェグナーの工夫が詰まった椅子。 とても参考になりました。