

- May 28, 2021
「棚の下の抽斗収納」
大きな収納を壁面に取り付けた下には、もともと造作工事で作られていた棚があります。 その棚の下には何もなく、収納ケースを購入しておもちゃや着替えなどを収納するスペースとして使用していました。 その後「子どもたちの文房具などを入れるための引出しが欲しい」となり、「既製品の引き出し」を購入して棚の下に取り付けて使用していました。 ただ、その引き出しのレールの「可動範囲」が狭すぎてびっくり。。。 奥行316㎜に対して、その半分以下の140㎜しか引き出すことができないので、とにかく奥のものが取りにくく、こどもたちも「取れないから取ってちょうだい!」と、 ストレスをかかえていたのは明らかでした。 製作する時間がないことを言い訳に、仮の収納として用意したものとはいえ、さすがに申し訳なくなり、上の収納と合わせて製作することにしました。 上の収納は楢材で製作しているので、下も合わせて楢材で◎ 引き出しは内寸法を大きくして、収納力を大幅にアップ。 そして、目一杯引き出すことができるスライドレールを取り付けて、ストレスなく奥の方まで収納、出し入れをすることができるよう


- May 28, 2021
「壁面収納(児童スペース)の施工」
藤の扉で製作した大きな「壁面収納」と「レターボックス」を施工して「児童スペース」を作りました。 施工前のスペースは、即席のオープン可動棚を取り付けて、子どもたちの作品群を飾ったり、一番上には賞状を並べたりしていました。 電話の隣には、息子が大切にしている「ウーパールーパー」の水槽が置かれていて、この造作棚の下に、たまたまサイズがぴったりの「既製品の引出し」を見つけたので、棚に打ち付けて使っていました。 すべて取り外して、壁裏の下地を探してから、直角、水平に気を配りながらいよいよ施工です。 壁や下の棚は、決して直角ではないので、パッキンを挟みながら、ミリ単位で高さ、水平を微調整して、しっかりとビスで固定。 そして、藤の大きな扉を取り付けて完成です◎ 子どもたちが、インパクトドライバーの音を聞きつけて、施工の様子を見てくれていたので、完成後は大喜びで、早速自分たちのノートや絵本などを、レターボックスに収納していました。 扉の中には、可動式の棚板があり、本はもちろん、棚板の下にパイプが付いているので、フックを取り付けて、高さのあるリュックやバックも掛け


- May 28, 2021
「アゲハ蝶」
新しく始まった「理科」の授業で、蝶の卵を観察しよう。という課題があり、庭のみかんの木で見つけた蝶の卵の観察を始めた息子。 その卵が孵化して幼虫になり、モンシロチョウかなと思っていたら、アゲハ蝶の幼虫の姿になり、そして最近「さなぎ」になる準備をしているところを、自主学習ノートに文章と絵で上手にまとめていました。 そんな「さなぎ」から、今朝成虫の姿をしたアゲハ蝶が出てこようとしているではありませんか! ただ、息子が登校したあとだったので、慌ててビデオカメラを回して、写真を撮影して◎ 美しい姿でした・・・ただただ美しいその姿に、ずっと見とれていました。 とってもマイペースで、ちょっと不器用だけど、何をやってもいつも丁寧で、みんなに優しい息子のおかげで、心落ち着く豊かな時間を過ごせました。


- May 25, 2021
「テーブルトップの削り直し」
お引越しのタイミングでテーブル天板のメンテナンスをご依頼いただきました。 約5年ぶりに再会した天板は、思い切り使っていただいていて、その様子から聞こえてくるのは決して「こらこら!」という尖った音ではなくて、「おやおや!」とか「あらあら!」という穏やかな音で、木の家具の作り手として、心から嬉しいものでした。 この天板を使っていただいているのは写真家の"砂原文"さん。 まさにその人柄が、そして自然体でお子様と接する様子も天板に映し出されたような・・・そんな温かい印象を受けました。 まずは板の傷や反りを取るために、はぎ目に合わせて縦切りをして、5枚の板に分けます。その後、鉋をかけて表面を整えていきます。 天板を持ち上げて移動することもあるということで、今回は厚みを落として軽量化も意識しています。 ほとんど反りがなくて、とても素直で真っ直ぐな楢材との再会・・・ちょっと胸が熱くなりました。 傷や汚れ、反りをすべて取り切って、また綺麗に接ぎ合わせていきます。 サイズは数ミリ小さくなりますが、新品同様の輝きを見せてくれます。 新しい姿になったこの天板は、また砂

- May 25, 2021
キッズスペースの収納。
一段小上がりになっているキッズスペースの壁に、天井までの収納を設けたいとご相談をいただきました。 ご相談いただいたのは「妻」です。 5月は、「母の日」と「妻の誕生日」の月なので、いつもご希望の家具を製作すると決めているのです。 息子が小学6年生になったとき、長女が1年生になり「ランドセル世代」として重なります。そして、長女が4年生のときには、次女が1年生となり、また重なります。 我が家は、ダイニングテーブルで勉強をしていて、一段小上がりになったキッズスペースの「床」を"ベンチ替わり"にして座っています。 そのキッズスペースの左右に大きな空きスペースがあり、そこを子どもたちのランドセルや本、学習道具などを収納できるような「児童コーナー」にしようと決めたのです。 少し前までは仮で「即席収納」を設けていましたが、子どもたちの成長、そして次女の誕生でさらに収納が必要になり、真剣に考えるようになりました。 そして洗面の水栓金具や、リビングのソファにもいよいよ"ガタ"が来たので、長期的な計画ではありますが、全体的なリフォームも自分たちで進めていこうとなったわ


- May 19, 2021
ハーフアームチェアの木取り。
ハーフアームチェアの木取りも進めていきます。 楢と山桜のハーフアームチェア、それぞれ数があり、工房でもなかなかの高さに積まれております。 笠木に使用する木の厚さは「55mm」。 こちらもコツコツ進めていくのですが、こういうときこそ気持ちを整えて、 焦ることなく、逸ることなく、「込めたい心」をしっかり蓄えて臨みたいと思います。


- May 19, 2021
「大きな収納」
梅雨の季節がやってきました。 この時期は木工の仕事は、様々なところで湿気の影響を受けるので、順調に進むことは稀です。 それでもコツコツと製作は続いております。 大きな収納に取り付ける「藤の扉」の木取りを終えて、シーズニング中です。 今回は扉のフレームに「藤」を多めに被せて、フレームの見える部分を細くして、より繊細な印象に持っていきます。 収納の本体は、壁に直接取り付けるタイプのもので、本はもちろん、リュックや本袋、上靴入れなども、引っ掛けて収納できるようにしています。 構造はフラッシュ構造で、見える部分には楢の突き板を、内部のポリ板にはライトグレーを選択しての製作です。 軽やかで爽やかな収納になりそうで、今から完成がとても楽しみです◎

- May 13, 2021
「コンソールテーブル」
玄関やリビングに置いて使うことが多い「コンソールテーブル」です。 小さな抽斗と、下のスペースには扉が付いてゴミ箱を隠してくれます。 コンソールって確かフランス語だった気がしますが、どうだったかな。 今日は、気温が30度まで上がると予報されていましたが、気合を入れてこれからの仕上げ作業を行っていきたいと思います。 完成が楽しみです◎


- May 13, 2021
「楢の木、栗の木」
いつもお世話になっている材木屋さんから、購入した「楢の木」と「栗の木」が届きました。 義父の渋いハイラックスを借りることができたときは、荷台に乗せて持ち帰りますが、タイミングが合わないときは、配送をお願いします。 こんなご時世なので、たくさんの木を工房に運び終えてからは、お互いのために距離を取り、軽い世間話をして、お礼を伝えます。 木の配達に限らず、家具を配送してくれる業者さんや、日常品をお届けしてくれる業者さんも含めて、この「配送」というシステムには、いつも本当に感謝しています。 (以前から、何回もこのブログで書いていることです。) どれだけすごいことでも、人の手の仕事ですので、傷つけてしまったり、時間通りにお届けできなかったりと、少し残念なことは必ず起きます。 それでも、日本の配送システム、お届けものの「丁寧な扱い」は、世界でもトップレベルだと信じています。 (時間が通りにお届けできるなんて、信じられないくらいすごいこと。) 人間誰だって、必ず失敗をします。 大切なのは「失敗」したあとであり、どうやって「成長」につなげていくかを、前向きに考え


- May 9, 2021
「刺繍のこと」
息子が借りてきてくれた「ムーミン」の絵本がきっかけで、我が家に訪れた「ムーミンブーム」。 それから、絵本シリーズも色々と揃えて、毎晩読み聞かせをしながら眠りにつくように。 そんな習慣に効果があったのか、このムーミンの絵本読み聞かせが、娘の”あること”の解消というか改善に大いに役立ち、ブームに留まらず我が家の「ヒーロー」になりました。 特にお気に入りのキャラクターが「ミムラお姉さん」。 娘の好みに合わせて、箸袋にはミムラお姉さんの刺繍を◎ ちなみにこのミムラお姉さんのモデルは、あの「ねえムーミン。」の歌い出しから始まる時代のムーミンのアニメをモデルにしています。 洋服もスプーンも綺麗に仕上げて、娘も大喜びでした! これからどんなものにこのムーミンシリーズの刺繍が施されるのか、家族みんなが楽しみにしています◎


- May 9, 2021
「魅力」
お引越しに合わせて、天板のメンテナンスをご依頼いただきました。 そのときは天板のみをオーダーいただき、脚にはカメラ機材の「馬」を使われるということで"なるほど、さすがカメラマンのご夫婦だ!"と思ったのを覚えています。 約5年ぶりに工房に戻ってきた天板には、愛おしい絵や文字がいっぱい◎ この天板の様子から、ご多忙の日々を過ごされながらも、お子さんがのびのびと家具を使ってくれて、生活してくれていることが伝わってきます。 天板を削って綺麗にするとともに、薄くして持ち運びしやすくしていきます。 1mm削っただけで新品の木目になります。 木の家具の魅力をご理解いただき、そして精一杯活かしてくださって、心から感謝でございます。


- May 9, 2021
「田楽」
我が家で40年以上も続いている伝統行事があります。 それが、義父の誕生日にお庭で開催される「田楽」です。 田楽は、この地域の大切な文化のひとつであり、肩ひじ張らずに楽しめるので、お客さまをお迎えする時は「文化でおもてなしがしたい!」と思っているほどです。 本来は豆腐をメインに甘い味噌をつけて七輪でゆっくり焼くのですが、少しずつオリジナルのメニューが増えてきて、子ども向けのメニューもたくさんあります◎ 朝から、息子と一緒にテントを張って、七輪を準備。 僕らが火を起している間に、妻たちは台所では専用の串に食材を差してくれています。 昨年に続き、「家族のみ」での開催となりましたが、お庭でゆっくりと過ごすことが出来ました。 来年は、子ども達の友達にも声をかけて、またみんなで開催できたらいいなと願っております◎


- May 9, 2021
「木のカメラ」
2年前、一宮の繊維団地で開催された「文化祭」というイベントで、「木のカメラ」をご覧いただいた方が、息子さんの誕生日にと、木のカメラをお求めいただきました。 「チェリー材×メープル材」と「ウォールナット材×メープル材」の二種類の組み合わせがあります。 ファインダーの部分は「魚眼レンズ」になっていて、中心のレンズ部分は「虫眼鏡」になっています。 シャッターボタンは「クリック感が気持ちいいボタン」を使用しているので、ずっと押していたくなりますよ笑。 「木のカメラ」に込めた想いもご覧いただき、楽しく使ってもらえたら嬉しいです◎


- May 4, 2021
「家庭菜園」
今年は、子どもたちが新しい環境に飛び込むため、きっとバタバタするのだろうなと予想。子どもたちの頑張りをしっかりと称えて、わがままを受け止めてあげたいと思い、ゆっくりと過ごそうと決めていた連休でした。 少し整備した畑に”夏野菜”の苗を植えて、収穫の時期を迎えている”スナックエンドウ”や"アスパラガス"、そして娘が喜んでくれるように大きく拡大したイチゴ畑からも、少しずつ恵みを受け取れるようになってきました。 毎年イチゴが実るたびに「あぁ、なんでこの品種(あまり赤くならないイチゴ)にしちゃったのかな~。」と祖母がつぶやくので、面白い◎ 進級した息子は、理科の教科書片手に、”みかんの木”に付いたアゲハ蝶の卵と小さな幼虫を観察していました。 新しく始まった理科、そして社会も、とっても懐かしい内容ばかりで、僕らもワクワクしちゃいます笑。 フィルムカメラで撮影した「ミツバチ」。 お庭にもタンポポの花が咲いてくれるように、娘が公園で摘んできてくれたタンポポの種を少し蒔きました。 シロツメクサ、タンポポ、ヒメイワダレソウなどの、素朴で強い植物がとても好きです。 こ


- May 2, 2021
「ハーフアームチェア オイル仕上げ」
シェーカースタイルのダイニングテーブルをお使いいただいているご家族さまから このたび、ハーフアームチェアの製作もご依頼いただきました。 現在お使いの”Yチェア”と”トリップトラップチェア”、そして私が一番最初に作ったスツールと一緒にお使いいただくことになります。 以前、ソープフィニッシュのナラ材(オーク材)を製作したことがありましたが、今回はオイル仕上げをお選びいただきました。 私達も、いつもサクラ材で試作した椅子に座っていますが、アームの高さが調度よくて、背当たりの良さもいいので、本当に長時間座っていることができます。 ペーパーコードの座面はお尻を優しく受け止めてくれるので、痛くなりにくく、使い込むほどに張りが馴染んできて、まさに「マイチェア」の座り心地になってくれます。 椅子は、日々の生活の中で前から見る事よりも、後ろや斜め後ろの姿をよく目にするので、座り心地、使い勝手はもちろん、佇まいにも安心感が漂うように柔らかいラインを意識しています。 同じデザインの家具を製作していく過程で、工程の中にはいい意味での「慣れ」が生まれてきてくれます。 それ