

- Jun 30, 2021
「天板の仕上げ」
ご新築の完成に合わせて、ダイニングテーブルを仕上げていきます。 今回は大阪からのご依頼です。 厚めの天板に角度のあるディテールを加えることで、薄く、軽やかな印象を与える面取り加工は「45度」ではなくもう少し鋭角に調整しています。 (ピンクの毛布につつまれており隠れておりますが、、、) 45度であれば、機械で加工が可能ですが、この角度は手鉋で微調整が必要となり、ちょうど手が触れる場所なので、「あ、良い感じになるんだろうなぁ。」と感じていました。 加工は少々大変ですが、とても充実した工程の一つとなりました。 これから脚の加工に入ります。 脚にも少し角度が入る工程があるので、まずは治具作りから◎ 作業台の上には、仕上げを待つ「シェーカーテーブル」の天板が。 角のR加工を終えて、脚を固定するボルトの留め具も準備OKです! 双方の天板が1800×900の大きさで、ナラ材なのでしっかりずっしり!なので、移動の際も"ぎっくり腰"などに気をつけながら、慎重に行います。 少しずつ完成を迎えていく家具たち。 ひとつひとつ、ゆっくりと、丁寧に、そしてコツコツと頑張りま


- Jun 29, 2021
「お花」
妻、少々体調不良でございます。 いつも色々と頑張ってくれているので、疲れがたまったのかなと。 妻が寝ている間に、子どもたちはお庭からお花を摘んできてくれて、そっと置いていきます。 息子は昔から優しさに溢れていましたが、最近は長女もこうしてお花を摘んできてくれては、自分で花器を選んで水を入れて、そっと置いてくれます◎ 「優しさは強さ。みんなに優しくしてあげてね。その優しさは誰かが見ていてくれて、ふと返ってくるときがあるから」と子どもたちによく話しています。 こうした子どもたちの行動を見ていると、日々妻の優しさを子どもたちが見て感じているから、きっとこうして返ってきているのだろうなと思いました。 僕も寄り添いますので、少々お休みをいただきます◎


- Jun 24, 2021
「天板の木目合わせ」
今日はスタートから1900mmの木をブンブン振り回しながら、ダイニングテーブルの木目合わせを行いました。 振り回すと言っても、慎重、かつ大胆に。 "上下裏表"の木目を確認しながら、自分なりの正解にたどり着くまで、永遠と続きます。 「1800×900」の大きな天板、そして楢材なので重さもかなりあるので、集中力も大切です。 昔、師匠が「通り過ぎてしまうような無作為に近い木目がいいな。」なんて言っていたことを、ふと思い出します。 色々な意味が込められているのだろうけれど、個人的な解釈として「家具は人を支える脇役だから」という感じなのかなと、その頃から考えていました。 だからと言って、すべてのテーブルにそれが当てはまるわけではなく、「どんな木目のテーブルにしようかな」と考えると、それはテーブルが主役になっているような気がしていて、意識するのは「あの人、あの家、あの家族には、どんな木目のテーブルがいいかな。」という感覚を大切にしています。 木目がたった一つなのは、もちろんのこと。 それと同じように「たった一つの想い」を込めることも、大切にしていきたいと思っ


- Jun 23, 2021
「三重で打ち合わせ」
昨日は、子どもたちを見送った後、打ち合わせのために「三重県四日市市」の現場まで、高速道路で一っ飛び。 壁紙が貼るための足場が組まれる前に、階段下の収納の採寸、打ち合わせにお邪魔してきました。 現場に向かいながら、いつも妻と話すこと。 それは「お客様がこうして遠くから時間をかけてお越し下さっていることが、本当にありがたいことだね。」ということです。 お近くであっても、同じことで、ルークを探し出してくれて、時間をかけて来てくれたり、お問い合わせしてくれたり、話に耳を傾けてくれて、ご依頼いただいて。 ものすごいことが起きているのだなと、改めて実感していました。 現場は、写真家の「林さんご家族」のご新築現場です。 プロの写真家の方に、「写真撮らせてください。」なんていうのもなかなかの勇気がいるものですが、カシャっと失礼しました(笑)。 そしてこの「趣」溢れる背景の場所は、林さんがスタジオとして使われている場所で、結婚式の前撮りや、家族写真など撮影さえているそうです。 和の空気がゆっくりと流れる、とても心地よい場所でした。 「月乃写真室」として活動されてい


- Jun 22, 2021
「木のサンプルをそのまま・・・」
少し前からはじめたのが「コースターサンプル」。 このご時世で、なかなかお越しいただくことが大変な方々へ、家具に使っている木の種類を、家具が完成した時と同じ仕上げにして、コップを置いた時の水弾きや、木の手触り、色味などを同時に楽しんでいただけるように「コースターサイズ」にしたの木のサンプルです。 以前もブログに書いたのですが、サンプルとして送った後、まったく使い道がない状態になってしまうのは勿体なくて、「コースター」のサイズにして、使ってもらえるようにと考えていました。 (サンプルといっても、大切な木であって、手間もかけているので、どなたにでもすぐに!というわけではないのが、心苦しい部分ではございます。) ご友人やご家族の団欒の中心にくるテーブルという道具。 いつもその家、その人、その家族のために、心を込めて製作しております◎


- Jun 20, 2021
「リフレッシュ」
昨日の大雨とは打って変わって、晴天の日曜日◎ 今日は10年前に購入したcanonのデジカメキットのレンズを持って、息子のラグビースクールの練習に向かいました。 「キットレンズ」はズームレンズなので、ボケ味や深みに物足りなさが残る印象でしたが、主役たちにフォーカスしてくれる力に関しては、素晴らしい活躍を見せてくれまして、大切に保管しておいてよかったなぁ!と思いました◎ 基本練習をしたあとは、上級生チームとの練習試合です。 前回はとても惜しい試合をしていて、今回は勝ちたい!とみんな意気込んでいたようですが、相手も成長しています・・・トライされる数はかなり減らすことができていますが、今日はなかなか突破口が開けず、ノートライで負けてしまいました。 合計6人の4年生選手に「ぅおらー!」と向かっていく勇敢な息子の姿は、ファインダーをのぞきながら「前!前!前!いけー!!」と応援してしまうほど。 (ラグビーは、相手チームの素晴らしいプレイにも拍手を送る素晴らしいスポーツです。) 前に進めるのも、味方チームのサポートが走ってきてくれていると、信じることができている


- Jun 19, 2021
「雨の日は・・・」
今日は朝から、すごい雨でした。 土曜日の朝は、お腹を休めるために「ふわふわパンケーキ」を焼いて、みんなと一緒にいただきます。 と言っても、昨日もパンケーキだったので心配しましたが、みんな大喜びで楽しくいただきました◎ その後、お問い合わせいただいるメールや、少し図面の修正や打ち合わせをしてから、僕だけ工房に向かいます。 シェーカースタイルのダイニングテーブルの脚を仕上げから。 幕板のボルト穴を開けて、「Ⅱ型」の脚とつなぐためのボルト穴も開けて、「Ⅱ型」の脚のチリを鉋で取って、全体を面取りしてからペーパーで磨いていくという工程です。 あっという間とはいかないのですが、しっかり仕上げることができました◎ そして、テーブル天板の加工に入ろうと思ったのですが、工房の湿度がなかなかのもので、今日は見送ることにしました。 なかなか思うように製作工程が進みませんが、人生そんなときもあります。 いや、そんなことだらけであって、それが楽しいのかもしれません◎ 明日は息子のラグビースクールの日。 しっかり応援して、気分転換して午後の作業に取り掛かりたいと思います!


- Jun 18, 2021
「笠木とシェーカーテーブルの脚と」
今朝の朝食は、平日にしてはめずらしく「ふわふわパンケーキ」を焼きました。 娘は大喜びでしたが、いつも和食メニューをしっかり食べる息子には、少し物足りなかったかもと思いながらも、「お父さん!ふわふわ美味しい!」と言われて、なんだかホッとしました。 という、一日のスタートの今日は、笠木を上下で接着して、シェーカーテーブルの脚も仕上げていきます。 ダブルクランプで、慎重に組み上げて。 明日はいよいよ仕上げ磨き。 天板はシーズ二ング中なので、ハーフアームチェアの工程に組み込んで、こちらもゆっくり仕上げていきます。 ハーフアームチェアの笠木を、上下で接ぎ合せて、いよいよ削り出しの工程に入ります。 その前に、椅子の脚や座枠を旋盤で丸棒にする工程があるので、しばらく重ねて保管しておきます。 日中は、妻と洗面台の打ち合わせをしていました。 「こうしたらいいんじゃない?こうしてあげたいなぁ。どう?」と、相変わらずの「やって上げたがり」の妻の提案を聞くのは、とても面白いです。 もちろん、お客様のお好みに合うことがとても大切ですので、慎重に打ち合わせは進みます。 「そ


- Jun 17, 2021
「笠木とか背もたれとか・・・」
今日もとても暑くて、工房の温度も真夏並みに上がりました。 僕はいいのですが、マクスをして授業を受けている息子や、長女が心配になる日々です。 今日も妻と一緒に打ち合わせ、そして図面と向き合うことからスタート。 休憩がてら、かんかん照りの外をちょっとお散歩。と一緒に望遠レンズの試し撮り。 その後は、ハーフアームチェアの笠木の工程に没頭していました。 笑いながら「家具職人って、地味でしょ?」と言っていた師匠を思い出すくらい、コツコツと地道な作業が、明日も明後日も明々後日も・・・そしてこれから先も、ずっと続きます。 そんな師匠の言葉に「そうですね。でも、「地味」大好きです。」と答えた自分のことも、思い出して一人で笑っちゃいました◎ 今日も一日、ご安全に過ごすことができました。 明日も、明後日も、明々後日も・・・ご安全に!


- Jun 16, 2021
「想定外も想定内」
今日はちょっと想定外のことが。 とても元気に下に降りてきた娘が、少し鼻水を垂らしていて、時々咳をしていたのです。 あらら、、、となりながら、こども園はお休みして、念のため病院へ行くことに。 最近流行り始めている「RSウイルス」の検査も陰性で、お薬をいただいてきて元気に帰宅。 その間、僕は次女とお留守番です。 こうした子どもの体調の変化は、急に起こるときが多々あります。 なので、こんな想定外のことも、実は想定内、、、と思えるような心を維持できるように、日々「早寝そこそこ早起き」という生活習慣を心がけています。 そのおかげで、焦ることも、逸ることもなく、夕方からにはなりましたが、コツコツ作業を進めることができました。 みなさまも「コロナ」はもちろん、いわゆる「風邪」とまとめられている風邪にも気をつけてお過ごし下さいませ。


- Jun 14, 2021
「ハーフアームチェアの笠木」
暑い日々が続いていて、子どもたちの熱中症対策にも気を付けていきたい日々です。 ・・・いや、工房も暑くなってきたので、自分の体調管理も気を付けていきたいと思います。 今日はハーフアームチェアの笠木を接ぎ合わせていく工程です。 接着させる際に、必要としているこの部分を、僕は勝手に「爪」と呼んでいます。 この爪があることで、部材と部材をクランプでしっかり締め付けることができるのです。 修行先で習ったわけでもなく、本に載っているわけでもなく、なんとなくこういうのがあったら、十分に力が加わりそうだな。などを試行錯誤を繰り返していました。 ハーフアームチェアの製作を重ねるごとに、目に見えないような小さな工夫を繰り返しては、工程に改良を重ねていて、この爪も少し太くしたり、しっかりと接着させたい部分に近くなるように、深さを変えたりなどなど、改良を重ねています。 見た目にも、強度にも影響のないもので、完成したときにはなくなっている部分ですが、なくてなならない「名脇役を支える名脇役」的な存在です。 さて、今日も落ち着いて、冷静に、淡々と。焦らず、逸らず、製作に臨みま


- Jun 12, 2021
「ハーフアームチェア・シェーカーテーブル」
8月のご新居完成に向けて、ご依頼いただいたハーフアームチェアとシェーカースタイルのテーブルの製作がコツコツと進んでいます。 ハーフアームチェアはたくさんの治具、機械の定規設定、鉋の調整があるので、お届けが少し先に予定されている分も、合わせて途中まで製作していきます。 こうして色々と試行錯誤して形になったハーフアームチェアを、たくさんの方が目に留めてくださって、本当に嬉しい限りでございます。 ありがとうございます◎ こちらは「シェーカースタイル」のダイニングテーブルの木取り、シーズニング。 出入りがしやすくて、椅子の置き場所の自由度がとても高く、コミュニケーションの取り方を様々な距離で楽しんでいただけるテーブルです。 大きさや木の種類は、それぞれお選びいただけます◎ 今回は1800×900、そして展示の家具で体感していただきながら決めていただいた、一番大切な「高さ」は690mmでのご依頼です。 お家の打ち合わせで、考えることがいっぱいの中、家具の大切な部分のお話にも、真剣に耳を傾けてくださって、とても嬉しかったです! その人、その家、その家族の新し


- Jun 9, 2021
「お洋服 ~hocolobi~」
連日の猛暑で、梅雨はどこへ行ってしまったのか・・・と思う今日この頃です。 今日は、オーガニック素材で洋服を製作されている「hocolobi」さんをご紹介いたします◎ 「hocolobi」さんとの出会いは、ルークの家具をご依頼いただいたときになります。 家具の打合せを終えるたびに「お子さんが来ていたあの服、可愛かったねぇ!どちらの服だろう。。。」と、お聞きしたくてウズウズしていた妻の姿を思い出します。 そして、意を決してお聞きしてみたところ、それらのお洋服がすべて「奥様の手作り」で、「hocolobi」さんとして活動されているとお聞きしてビックリ!、そして納得◎ もうこれは、「家具をお届け後に、オーダーさせて頂こう!」と話していました。 そして、ご依頼いただいた家具をお届けした際に、ふと頂いたギフト。 「末っ子ちゃん、お下がりが多いかなと思って、、、」と「オーガニックコットン」の、それはそれは可愛いお洋服◎ 末っ子ちゃんに関しては、家族で溺愛していて「目に入れても痛くないとはこのことだ!」と言わんばかりの存在です。 (もちろん、子どもたちみんな大好


- Jun 7, 2021
「エアコンのリモコン」
僕がこの工房に移動してくる前から付いていた大きな業務用のエアコン。 そのリモコンは、もうだいぶ前から液晶が壊れていて、温度管理も感覚で設定していて、義父も「もう古いから見つからないだろうな」と諦めている状態。 そんな中、僕は諦めておらず「きっとどこかにある」と探し続けていて、電気屋さんにもずっとお願いしていました。 そしてついにそのリモコンのストックを見つけ出すことができました◎ 本格的な夏を迎える前に、家族みんなで大喜び! 大切なのは諦めないこと。 こんな小さなことで喜び合える家族って、本当にいいなぁ。としみじみ感じる・・・そんな1日でした◎


- Jun 7, 2021
「タイイングテーブル」
名古屋の「COMPASS」のオーナー・杉戸さんからご依頼いただいていた「フライ」を作るときに使用する「タイイングテーブル」の試作が、完成を迎えました。 一度シンプルな形で使っていただいていて、その後さらに改良を加えて製作しました。 北海道産の山桜をベースに、割れや耳の形状などの木の魅力をそのままに、整列した穴と木とともに経年の変化を楽しんでもらえる真鍮をベースに製作しています。 割れを留めている"千切り"には"ウォールナット"を。 ウォールナット(くるみの木)を選んだ理由は、くるみの木には「水辺まで導いてくれる」という意味もあり、釣り人をいい場所へと導いてくれるように、そして"千切り"で木と木を結ぶように、良い出会いに恵まれるように。。。そんな意味を込めています。 アクセントにこの色を選びましたが、もし北海道産のオニグルミが手に入ったら、そちらも試してみたいなと思っています。 クランプのベースには真鍮を使っています。 前回は、ツルツルに磨き上げていたのですが、少し違和感を感じていて、ふと思いついて試したくなったのが「ヘアライン仕上げ」。 ボビンを