

- May 14, 2022
栗のダイニングチェア
「石川さん、こういう木に興味はありませんか?」と材木店の担当者さんからお声がけされて、ふと出会った「栗の木」。 「こういう木」というのは、長尺の木の長さを揃えるために「節がある部分」や「割れのある部分」でカットして、余った短尺の部分を集めた木のことです。 椅子を製作したり、箱物でも妻板や帆立板など、小さなサイズであれば天板にも十分活かせる素晴らしい木ばかりの集まりなので、ありがたく購入させていただきました。 そんな栗の木で製作したダイニングチェア。 妻には「プレーンタイプ」という呼び名で呼ばれています。 プレーンとは「装飾のないさま」という意味を持っているので、確かにいいかもしれません◎ 僕はインテリアに関わる"オシゴト"をしながら、家族と共に過ごす時間の中で、いつも考えて感じていること、そして大切にしていることは、主役は「時間」であるということ。 装飾品に囲まれた部屋でも、一般的に普通と言われる部屋でも、一見、物足りないと言われそうな部屋でも、「どう過ごして、どう感じるか、どこに時間の豊かさを求めているのか」は、本人たちの気持ち次第だと思ってい


- May 14, 2022
「ちぎり」
少し前にお届けしたデクスの天板に、割れが発生したとのことでご連絡をいただきました。 楢材の「道管割れ」です。 木取りの際も、オイル仕上げの際も再三のチェックをしますが、おそらく木の内部に小さな割れがあったのかと思われます。 ご依頼主にご説明したところ、快く「ちぎりでの補強」をご承諾いただき、その感性に大変感動しました。 どの家具もそうですが、ひとつひとつその人の雰囲気や、部屋、家、家族の雰囲気をイメージしながら木取りから、木目合わせを行なっていて、この天板も木目を覚えているほど、気持ちを込めて製作したので、こうして補強をさせていただけることが、本当に嬉しかったです。 無垢の木の家具が好きでオーダーいただく方は、本当に心が広い方が多く、僕らももっとそんな価値観、感性に近づけるように努めていこうと話しています。 これからもコツコツと頑張ります◎


- May 6, 2022
神奈川県S様邸へ。
"無垢のバックキャビネット"、"飾り棚"、そして"藤の抽斗"を、サザンビーチが目の前に広がる神奈川県藤沢市へ施工にお伺いいたしました。 まずは下のバックキャビネットの施工からスタート。 壁のコンセントは工務店様にあらかじめ、上に移動してもらっていたのですが、「家電を移動したらもうひとつありました!」とメールをいただき、バックキャビネットの施工前に、壁をカットして、同じ高さに移動してからの作業となりました。 こういった突然のご連絡でも「勉強させていただける!」という方向にしか頭が働かない(笑)ので、とてもありがたい経験をさせていただきました。 無垢の楢材の天板と鏡板のバックキャビネットの施工が終わったあと、奥さまの「やっぱり迫力が違いますね!」とご主人さまの「超いいね!」と喜んでくださったお二人の目元がとても印象に残っています◎ そして、壁の「兼(直角)」の具合が素晴らしく、天板を鉋で調整することなくピタッと取り付けることができたことも印象的で、現場監督さん、職人さん、建築士さんの連携、関係性が垣間見える温かい家だなと、肌で感じておりました。 続い